世界的に定評のある代数幾何学の標準的教科書.
詳しくは, 代数的手法 (A. Grothendieck のスキーム論) による代数幾何学の教科書, である.
代数幾何学の面白さが存分に味わえる. 専門家を目指すなら絶対のお薦め.
ただし, 可換代数の初歩的な予備知識 (Atiyah-MacDonaldの第1章から第7章まで, 程度) は必要であり, 難易度はかなり高い.
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代数幾何学の入門書は, 和書洋書を問わず数多く出版されているが, 代数的手法による代数幾何学入門書に限るなら, 自分はこれを越えるテキストはまだないと思う (もちろんこれは, 自分の偏見・無知のためかも知れないので, これぞ, というテキストがありましたら, 是非ご教示ください).
このテキストの特筆すべき点は, 記述の明快さや読み易さ (恩師の表現では「高速道路」!!) だけでなく, 代数幾何学の基礎知識が適度な分量にまとめられていること, そして, 興味深い具体例や練習問題の豊富さにあると思う.
その点, 基礎知識習得の効率を重視した, 「カロリーメイト」で栄養補給するような味気ないテキストとは全く違う. (カロリーメイトは食べたことないけど ... )
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