Rio通信: 日本からの送金


基礎知識+目論み

出国前は,

  1. クレジットカードを使ってATMを操作し, 日本の口座から直接, 現金を引き出す方法. 国内で自分がよく利用する銀行のパンフによると, 海外キャッシュサービスと呼ぶそうだ. いわゆるキャッシング (一時的借金) とは違う (かなり紛らわしい命名). 現地通貨 (R: ヘアル) での金額を入力することになる. クレジットカードは次の2種類を用意した:
    • Visa
    • Master
  2. 某ブラジル系銀行 (以下では, B銀行と呼ぼう) の在ブラジル支店で手続きし, 東京支店の口座から, 在ブラジル支店の口座へ送金する方法. 手続きは, アメリカドル建てで行なうことになる.
の2方法を考えていた.
クレジットカードによる支払いについてちょっと: ブラジルでは, Visa と Master の両方を持っていれば, 店での支払いに困ることは無いようであるが, そのいずれか一方では, 不十分である. 両方用意した方がよい. 南米では Master が強い, と聞いていたが, 実際には万能ではなく, Visa はOKだけれど Master はダメ, という店もあった. そして, もちろんその反対のケースもあった.
以下では, これらの方法についての問題点について取上げようと思うので, 銀行名については明記しないことにする. もちろん, 『出国前』のページに挙がっていた幾つかの銀行とはまったく無関係である.

送金に要する時間

ATMからの引出 1 では, もちろん, その場で現金が手に入る. 一方, 2 の場合には, 手続きしてから 平日を数えて2日後, つまり, 中1日の平日を置いて現金が手に入る, というのが銀行側の説明だった. だから, 月曜日に送金手続きをすれば水曜日に, 金曜日なら翌週の火曜日に現金が手に入る, とのこと (祭日は含まれないと仮定した場合).

手数料 まず, 1 のATMからの引出では, 毎回, 引出額によらずに315円 (消費税込) かかる. 現在のレートで換算すると5レアイスちょっとである. 一方の 2 では, 預金残高が1000USドル以上ある場合には, 送金には手数料は無料である (以下ではその場合のみ考える). しかし, どのように入手した金であろうともブラジルでは銀行から現金を引き出す際, かならず『CPMF』と呼ばれる一種の税金がかかる仕組みになっている. ブラジル人に聞いたところでは, これは脱税防止措置の一つらしい. 現金化するときには, 必ずある程度の税金を払う仕組みである. 具体的にはこれは, 引き出し額の0.3%が課せられる. たとえば, 1000レアイス引き出すと3レアイスを, 2000レアイスなら6レアイスをCPMFとして徴収される訳である. なお, 現金化だけでなくガス代や電気代, 電話代などなど, 口座から引き落として払う場合にも同様である.

結論 だから, 急ぐならもちろん, 1であるが, 手数料のことを考えるなら, ミミッチイ話だが, 1500レアイス位までなら2の方が有利であり, それを越えるたとえば2000レアイスを手に入れようというのなら, 1の方が有利である.

以上は, 理想通りに事がすべて進んだ場合の話である.

現実はどうか?


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