オニブス利用法オニブスに乗る際にとても困るのは, どのバスがどこへ行くか, オニブス前部の表示を見ていただけでは, 最初の内はなかなか分からないことである. 日本 (の都会) ならば, 大抵の停留所には時刻表や路線図があり, それを見ると, どこ行きのバスに乗ればよい, とか, 時刻表通りでないにしろ, どれくらいの頻度で来るか, ということがわかる仕組みになっている.
しかし, オニブスの停留所では, 大きなターミナルでない限り, そのような経路・路線に関する情報は一切無い. 時刻表に至っては, 未だに, 見たことがない. バスの表示に頻出する地名と位置がアタマにばっちり入ってれば, もちろん問題ないのだけれど, とにかく, 慣れるしかないようである.
目的地に行くバスを見分けるには, ... さて, 停留所にいるオニブスが, 自分の希望する場所に行くかどうかわからない場合, 一番確実なのは, 運転手または車掌に
「Por favor, para Ipanema?」(すみません, イパネマ行きですか?)と大声で聞いてみることである. 特に車掌のいる乗車口から尋ねる際は, バスに足をかけたり, 手すりにつかまったりしない方がよい. 運転手は乗るものと勘違いして, いきなり走り出すことがあるので, とても危険である.一方, 停留所の人々も一般には, 非常に親切で, 聞けば大抵, どれに乗ればよいか, 教えてくれる.
目的地にたどり着くには... 運転は乱暴だけれども, 運転している人間自身は, 多くの場合非常に親切で優しい.
行ったことのない場所や, どこで降りたらよいのかよくわからない場所に行く際は, 運転手に希望を伝えるのがよい.
たとえば, フラメンゴ海岸通り200番地にある日本領事館に行きたいとする. 停留所で待っている人などに聞いて, フラメンゴ海岸通りを通るバスに乗ってしまえば, あとは運転手に,
「Consulade Geral do Japao, por favor!」などと言うか, または,Consulade Geral do Japao,と名称と (念のため) 住所を書いた紙を見せて, 『Por Favor!』といえばOKである.
Praia do Flamengo, 200運転手は自分の走る道沿いのことは非常に良く知っているようである. 街角のいろいろな人と「元気か?」って感じの合図をやり取りしている運転手が多い. だから, こちらの希望を紙に書くなどして知らせれば, あとは, 降りるタイミングだけでなく, どこの路地をはいって行け, とか, どのビルに行け, とか, とても詳しく丁寧に教えてくれる. 日本領事館の場合は,
「ほら, あそこだよ. あそこにとても高いビルがあるだろ. あれだよ」という風に, どのビルに領事館があるかまで教えてくれたので, 迷わずたどり着くことができた. これは, 後から思うと, 多分そう言っていたであろう, ということである. そのとき, 『高いビル』という意味に相当するポルトガル語がわからなかったため, 実は, 最初どのビルか全然わからなかった. でも, こちらがわかっていないと見て取ると, しまいには, ジェスチュアで教えてくれ, ようやく, 「ああ, あの高いビルのことか!」と納得した次第である.後日談: 街のニューススタンドなどで売っているガイドブック『Guia Ruas─Rio de Janeiro─』 Quatro Rodas社は非常に役に立つ. バス路線の一覧, 通りの名前の索引, そして, リオ市内の区分地図が出ているおり, 住所から行きたい場所を捜したりどのオニブスに乗ればよいかなど, 簡単に調べられる.名称から住所や電話番号を知るには, web site
『Rio Listas』http://www.telelistas.com.br/が便利. これはIMPAの秘書の人に教えてもらった. たとえば行きたい店の名前だけ解っている場合, それを入力して検索させると, 住所, 電話番号, さらに, 所在地の地図まで出てくる. これは, 店だけでなく, 個人の名前でも検索可能となっていてる (多分掲載を許可した人だけだろうけれど). 友人の名前など入れて検索をかけると, 住所が出てくる. また逆に電話番号を入れると契約者の住所と名前が出てくる. これはちょっとコワイなと思ったけれど面白い.