場所IMPA は, リオデジャネイロ州リオデジャネイロ市内にあり, 詳しくは『Jardim Botanico (植物園)』の交差点
から, 左手に植物園を見ながら森の方へ向う『Pacheco Leao』通りの先にある.
この『Pacheco Leao』通りを行くとだんだんと登り坂になってくる. さらにしばらく行って傾斜が結構きつくなったころ
で, 右手にある『Estrada Dona Castorina』通りへ入る.
さらに『Estrada Dona Castorina』通りをほんのちょっと登った右側
にIMPAの正門
がある.
鬱蒼とした熱帯雨林 (Parque Nacional da Tijuca) と市街地の境界に位置する研究所がIMPAである.
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点線で囲まれた建物がIMPAである. 森の向こうに見えるのはレブロンの街並みで, その向こうは大西洋. 写真の左端に見えているのは, 競馬場 (Joquei Clube Brasileiro) と湖 (Lagoa Rodrigo de Freitas) の一部である. 海と湖に挟まれた帯状の部分から, 出島のような突起があるのがわかると思う. この写真では判らないが, 実はその付近に湖から海に流れ出る運河があり, それを境に, 写真右側がレブロン, 左側の部分がイパネマとなっている.
IMPAから提供された自分の研究室
の窓から見ていると, 窓のすぐ外
は手の入っていない木々が見え, リスが枝をちょろちょろと行ったり来たりしている. 窓を開けていると森の香りが微かにして気持ちよいのだけれど, あまり開け放したままにしておくとあまり気持ちの良くない, びっくりするほど育ってしまった巨大な虫クンなどもたくさん入ってくる. 最初気づかぬうちに随分といろいろな虫に刺されてしまった.
後日談: 「手の入っていない木々が...」と書いたけれど, インパのによると, 実は, かなり昔, 中国人が森を切り開いてそこで, プランテーションをしており, それを元に戻すため木々を植えたそうである. 窓から見える木には, かなり大きな実がなっているもの
も数多くある. これは東洋産の木でjaqueiraと呼ばれている. 幹に直接なっているこの実はjacaと呼ばれ, とても美味しいそうである.
また, 「リスが枝をちょろちょろ...」と書いたけれど, よくよく見ていると, 動きがヘンである. ばかに人間臭く, 器用そうなのである. 変だぞ, と思ってインパの人に聞いてみると, じつは, こちらでは『MICO』(ミコ) という小さな猿だった.
真夏の間はしばらく見なかったが, 秋になり涼しくなってくると, またよくこの猿を見かけるようになった. びっくりしたことに, レブロンの市街地の木々の中にも猿を見ることがある.