連休ブラジルの人々は実にあっけらかんと仕事を休みにする. 正式に有給休暇を取り, それで休むのとは全然違うようである.
こちらへ来て直ぐ, 9月7日木曜日は, 何の日か忘れたけれど, とにかくブラジルの祭日だった. IMPAの友人に,
「金曜日は休みじゃないけれど, 誰も来ないよ」と言われた. みな, 祭日の木曜日と週末の土・日とを繋げて勝手に連休にするから, 狭間の金曜日にはIMPAには誰も働きに来ない, とのこと.誰が何と言おうとも, とにかく金曜日は休みではないのだから誰も来ないとは何と大袈裟な, と思いつつ用を足しに来てみると, 確かにほとんど人がいない. 驚いたことに, 事務関係は全部ストップしているようであり, IMPAの食堂もブラジル銀行IMPA支店も勝手に休みにしている いや, もしかしたら貼紙などあったのかもしれないが, 貼り紙をしても金曜日を休みにして構わない理由にはならない. 一体, どーなってるんだー? と, 正直思った.
もちろん ``正式に'' とか, だれそれの ``お墨付で'' というわけでは無い. まあ, あえていえば『暗黙の了解』ということでしょうか, ブラジルでは (多分), とにかく休みたいから休んでしまうのである. なんとも, いさぎよく, すがすがしい.
同じ『法則』は火曜日が祭日の際にも適用される. 前の週の土曜日からその火曜日までを休みとしてしまうのである. でも, 驚くのはまだ早い. スゴイのは, 水曜日が休みの場合である.
カリオカはどうするか? 水曜日から日曜日まで, または, 前の週の土曜日から, 5連休にするとか...
そういう場合もあるだろう. しかし, さらに休みを``繋げ'' て日曜日まで, 前の週の土曜日から実に9連休にしてしまう, ということもアリだそうである. これも vale-tudo のひとつだろう. 以上のことをあえて数学的に定式化すれば, 『リオでは, 自然数の位相が限りなく密着位相に近い』 といえるかもしれない (!?).
振り替え休日に関する法律とか休日・祭日を国会でせっせと作っている国, 法律で休みを決めてもらわないと休むことが出来ない国民とは大違いである.