気に入っている写真

アルバムの項目のいずれにも入らない写真ですが, とても気に入っています.

栄にて: ``ひつまぶし'' なるものを求めて, 名古屋は栄, 「以ば昇」へ

これまで主に, 早稲田代数幾何金曜セミナーのメンバーの間では, 前回の名古屋遠征の経験から, 「名古屋には大してうまいもの無いのではないか」 そして 「名古屋の食品 = きしめん + 天むす+ 馬乳酒」 という認識が浸透していました. それを知った, 比較的新しいメンバーである, このセミナーきってのグルメ, 高橋一嘉氏が 「そんなことは無い. 何と言っても, 『ひつまぶし』がある」 と抗議の叫び声を上げつつ今回のツアーが企画されました (もちろん高橋さんは名古屋出身です). そして, ひつまぶしを食べるならこの店! ということで, 栄にある 「以ば昇」 というお店に連れて行ってもらいました.

これがひつまぶしだ! 要するに, お櫃の中の御飯に, 直接, 1.5cm 位の巾に切った鰻の蒲焼きと海苔をまぶし, その上からタレがぶっかけてある, という寸法です. しゃもじでかき混ぜてから, 御茶碗によそっていただきます. 御飯の, タレのしみている部分としみていない部分の色の違いがまた, 食欲をそそり (homogeneous な食べ物は旨くない), その香りも, 外国人なら知りませんが, 日本人にとっては悩殺的でした. 関西風の蒸していない蒲焼きだからこそ成立する料理, という感じでした. 写真のものはこれで, 3人前です. いくらでも食べられるような気がしました. また, 最後の一杯はお茶漬にする, というのがまた, 意外においしく, 堪能しました. 基本的には甘い, 蒲焼きのタレのしみた御飯をお茶漬にする, というのは, 一見グロ, って感じです. でも味わってみると, その予想外のおいしさに自分の, 味覚に対する想像力の貧しさを痛感しました. おいしかったー!

高橋一嘉氏: 今回のグルメツアーの企画者; 「以ば昇」前にて,

[1998年3月28日]


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